コンプライアンス

ロット番号・CAS・危険度・有効期限

各コンプライアンス項目の目的、Labsistant が値を推測しない理由、ロット番号がまだ届いていない品目の記録方法を説明します。

この4つの項目は、監査担当者、安全管理者、そして将来の自分が確認する情報です。誤った値は空欄よりも問題になるため、Labsistantは特に厳密に扱います。

この記事では各項目の意味とLabsistantでの扱いを説明します。特定の物質の危険度や有効期限を示すものではありません。それらはメーカーの資料と所属機関の安全指針に基づくものであり、このアプリが決めるものではありません。

すべてに共通するルール

Labsistantはコンプライアンス項目の値を作り上げません。手入力、取り込み、AIアシスタントのいずれでも同じです。ファイルにロット番号がなければ空欄のまま利用者に確認し、危険度の記載がなければ推測しません。

もっともらしい誤ったロット番号は、空欄よりはるかに危険です。空欄なら確認しようと思えますが、誤った値ではそのきっかけがありません。

ロット番号

ロット番号はバッチ番号とも呼ばれ、メーカーから受け取った特定の製造バッチを識別します。実物の容器ラベルまたは分析証明書(CoA)から転記してください。

ロット番号は、実物のボトルと、そのバッチについてメーカーが持つ情報を結びます。製品回収の対象かどうかの確認や、実験結果が普段と違うときに別のバッチを使っていたかの確認に役立ちます。

  • 入力する場所:「試薬を追加」の手順2「ロットの情報」です。必須項目です。
  • 仮の値、日付、注文番号、N/Aで代用しないでください。正しい番号が分からない場合は、後述するロット番号待ちの状態を使ってください。
  • ロット番号があるのは試薬です。消耗品と検体にはありません。

ロット番号の入力を後回しにする

箱を開ける前に受領を記録することも多いため、Labsistantには「届いているが、ロット番号はまだ読み取っていない」という明確な状態があります。

後回しにできる場面

番号を後回しにできるのはガイド付き取り込みとAIアシスタントです。手動の「試薬を追加」フォームではできません。

  • ガイド付き取り込みでは、確認表の各行にロット番号は未定(後で追加)スイッチがあります。オンにすると、その行のロット番号欄は不要になるため非表示になります。
  • AIアシスタントでも、作成前の確認カードに同じ名前の選択肢が表示されます。
  • 手動の「試薬を追加」フォームではロット番号が必須です。1品目を手入力するときに番号が分からない場合は、容器で確認するか、取り込みを使って登録してください。

入力を後回しにするとは

単なる情報の欠落ではなく、誰かが後回しにすると判断したことを記録します。

  • 品目は仮の番号ではなく、ロット番号なしで作成されます。データベースは後回しの印が付いていない空の番号を受け付けないため、理由の分からない空欄のロットにはなりません。
  • 誰がいつ後回しにしたかを保存します。
  • 新しいロットの監査ログには、ロット番号待ちで作成したことが記録されます。
  • 番号待ちのロットは既存のロットに統合されません。照合する番号がないため、後回しにした記録はそれぞれ別の受領バッチとして扱われます。

入力待ちの品目を探して完了する

入力待ちの品目を見失わないようにしています。

  • 在庫ページのロット番号列に、黄色のロット番号待ちバッジと、その隣に鉛筆ボタンが表示されます。
  • 状態フィルターのロット番号待ちを選ぶと、該当する品目だけが表示されます。

完了するには:

  1. ロット番号待ちの隣にある鉛筆を押すか、品目を開いて同じ操作を選びます。
  2. 現物またはCoAに記載されたロット番号を入力してください。
  3. 保存を押します。

ロット番号待ちのバッジは自動的に消えます。監査ログには誰がいつ番号を入力したかが別の記録として追加され、後回しにした経緯と完了の両方が残ります。

CAS番号

CAS登録番号は、Chemical Abstracts Serviceが化学物質に割り当てる固有の識別番号です。ラボ内での名前の書き方に左右されず、どの物質かを明確に示せます。

  • 入力する場所:マスターリストに新しい試薬を追加するときの手順1「試薬を選択」です。
  • 容器のラベル、安全データシート、または仕入先のカタログから転記してください。記憶だけで番号を再現しないでください。
  • CAS番号はバッチではなく物質に属するため、ロットごとではなく試薬ごとに1回入力します。

注意したい違い:手動の「試薬を追加」ではCAS番号は任意ですが、ガイド付き取り込みではラボに新規登録する試薬のCAS番号が必須です。番号がない行は入力するまで進めません。消耗品と、登録済みの試薬に一致する行は対象外です。

危険度

各試薬の危険度は、次の5つの値から選びます。

None, Low, Moderate, High, Extreme.

  • 入力する場所:手順1「試薬を選択」です。必須項目です。
  • 試薬に設定するため、その物質のすべてのロットと容器に適用されます。
  • 在庫ページの危険度列にバッジで表示され、その値で並べ替えられます。

Freeプランで使えるのはNoneとLowだけです。それより高い値は設定できず、有料プランが必要だというメッセージが表示されます。プランと制限をご覧ください。

この5段階は、在庫の並べ替えと絞り込みに使うLabsistant独自の尺度です。GHSの区分でも、NFPAの評価でも、法令上の分類でもありません。表示された危険度を、法令への適合を判断した結果として扱わないでください。物質の安全データシートと所属機関の指針に従って設定し、保存が必要な正式な分類は所属機関が指定する正式な記録システムで管理してください。

有効期限

有効期限は物質ではなくロットに属します。バッチごとに期限が異なるためです。

  • 入力する場所:手順2「ロットの情報」です。必須項目です。
  • 有効期限は今日や過去の日付でも、受領日より前でも入力できます。フォームは日付を拒否する代わりに、期限切れや期限間近の在庫について警告します。
  • 入力した日付が30日以内の場合は、有効期限が近いことをフォームが知らせます。
  • 保存後は、ダッシュボードのまもなく期限切れ件数と期限が近い品目パネル、在庫ページの期限が近いフィルターに使われます。

日付は容器またはCoAから確認してください。バッチに使用期限と再試験日の両方がある場合は、ラボの方針で有効期限とする方を記録し、もう一方をロットのメモに残します。

Labsistantが行わないこと

  • 期限切れの試薬がまだ使えるかどうかは判断しません。
  • 利用者に代わって危険度を割り当てたり検証したりしません。
  • CAS番号を登録機関の情報と照合しません。
  • 製品の回収情報を把握しておらず、回収について警告しません。

入力された内容と誰がいつ入力したかを記録し、情報の不足を見えるようにします。判断は利用者が所属機関の安全手順に従って行います。

これらの項目は容器を追加するときに入力します。場所は試薬を追加する、その隣にある2つの取扱いフラグは無菌・RNaseフリーのフラグをご覧ください。別のシステムを用意せずにこの記録を保つことも、在庫システムの役割の1つです。

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