保管と保管場所

個人・グループ・ラボ:誰に何が見えるか

品目と保管場所の所有モデル、管理者の追加権限、同僚の在庫が見えても利用を依頼する必要がある理由を説明します。

Labsistantのすべての品目と保管場所には所有者がいます。所有者の設定によって利用できる人が決まり、共有在庫が無秩序に使われるのを防ぎます。

所有形態は3種類あり、品目と保管場所に共通します。品目には所有者に加えて管理者も設定できます。その仕組みは後で説明します。

3種類の所有形態

所有区分所有者利用できる人
個人1人その人だけ
グループ品目は1グループ、保管場所は1つ以上のグループ該当グループのメンバー
ラボ(共有)ラボ全体ラボの全員

品目を追加するときは所有者の欄、保管場所を作成するときは保管場所の種類の欄で選びます。これは所有権による範囲であり、実際に使える操作は役割、プラン、保管場所へのアクセスにも左右されます。

管理者

所有者は、その品目が誰のものかを示します。管理者は、取り出す前に確認する相手です。1品目に設定できる管理者は1人までで、設定は任意です。

  • 品目の管理者を設定で管理者を指定します。管理者を変更では交代や解除ができます。変更はすべて監査ログに残ります。PIが他の人の品目の管理者を変更する場合は、任意の理由も求められ、記録に残ります。
  • 別の人が管理する品目から取り出すには、管理者の承認が必要です。所有グループのメンバーや、通常の取り出しを行うPIにも適用されます。管理者の確認は、所有権や役割の権限に代わるものではありません。移動には管理者の承認は不要ですが、所有権や保管場所へのアクセスの規則は引き続き適用されます。
  • 最初の管理者を指定できるのは、個人の品目では所有者だけです。グループの品目では所有グループのメンバーまたはPI、ラボの共有在庫ではPIだけが指定できます。
  • 既存の管理者を変更・解除できるのは、個人の品目では所有者またはPIです。グループの品目やラボの共有品目では、現在の管理者またはPIが操作できます。
  • 管理者が退職した、または連絡が取れない場合、PIは管理者を変更できます。この品目を割り当て直すを使い、移動と新しい所有者の指定をまとめて行うこともできます。どちらも管理上の介入として、PIの名前とともに品目の履歴に残ります。

管理者を設定すると、グループ内の「誰でも渡せる」状態から「1人が窓口になる」状態へ変わります。解除すると、再びグループ全体で対応できます。

ひとことで言うと

他の人の個人所有の品目、所属していないグループの品目、または自分以外の管理者がいる品目を持ち出すには、許可が必要です。操作には、役割、プラン、保管場所へのアクセスの規則も適用されます。

ここでの「利用」とは、編集、消費、取り出し、派生、移動など、品目を変更する操作です。管理者がいる品目では、取り出す操作の代わりに、管理者の名前と管理していることを示す表示、依頼するよう促す案内が出ます。

見つけられても、持ち出せるとは限りません

意外に思われる点ですが、意図した仕組みです。

同僚の個人所有の品目でも、その存在はいつでも確認できます。名前、数量、有効期限はラボ全体に表示されます。瓶が自分のものでなくても、必要なものがラボにあるか分かることが、共有在庫の目的です。

ただし、持ち出したり、保管場所を見たりすることはできません。他の人の個人品目や、自分が所属していないグループの品目では、次のようになります。

  • 変更する操作は表示されません。
  • 保管場所は非表示となり、代わりに非公開の保管場所と表示されます。個人の在庫をどこに置くかはその人に、グループの棚はそのグループに属する情報です。

自分の品目、所属グループの品目、ラボの共有在庫の場所は、管理者の有無にかかわらず確認できます。さらに例外が2つあります。ラボ全体の責任を負うPIは、すべての場所を見られます。また、依頼が承認された人は、取り出すか承認期限が切れるまで場所を確認し、約束された品目を取りに行けます。

自分のものではない品目を依頼する

持ち出せない品目でも、依頼できます。品目を開き、品目を依頼するを選びます。

  1. 在庫ページから品目を開きます。
  2. 品目を依頼するを選びます。ダイアログに依頼先が表示されます。
  3. 必要な数量を入力するか、空欄にします。
  4. 必要に応じてメモを追加します。
  5. 依頼を送るを選びます。

管理者がいれば依頼はその人に届きます。いなければ所有者、または所有グループの全メンバーに届き、誰か1人が回答できます。承認・却下のほか、所有者なら品目を引き渡すこともできます。承認は1回の取り出しに有効で、未使用のまま14日が経つと失効します。無断で使わず、相手に依頼するのが基本の流れです。回答方法や承認でできることは、リクエスト:品目を依頼し、依頼に回答するをご覧ください。

グループ

グループは、ラボ内の一部の人だけで共有したいときに使うチームです。プロジェクトチーム、小規模な研究室、ベンチ単位などで使えます。

  • サイドバーのグループから管理します。
  • PIが招待時、または後からユーザーを編集して、グループのメンバーを指定します。
  • グループ所有では、所有グループのメンバーにアクセスが与えられます。保管場所では、選択したグループが対象です。管理者の承認、役割の権限、保管場所のアクセス規則は引き続き適用されます。品目の所有グループ以外の人も、取り出しの承認を依頼できます。

グループにはTeam以上のプランが必要です。Freeでもサイドバーに鍵とTeam表示付きでグループが残り、開くと機能の説明とアップグレードの案内が表示されます。

所有形態で絞り込む

在庫と保管の両ページには、すべて、ラボ、グループ、個人の範囲タブがあります。ラボにあるものと、自分のものを分けて確認できます。

保管ページでは、一覧がラボ、グループ、個人の保管場所のセクションに分かれます。

公開・非公開の保管場所

ラボ所有の保管場所には、全メンバーに場所を表示する全員に公開という追加設定があります。作成フォームでは種類がラボのときだけ表示されます。詳細には、全員が見られる公開、またはアクセスが限られる非公開として表示されます。

所有権は、その場所に品目を置ける人や管理できる人を決めます。公開範囲は、場所の存在を確認できる人を決めます。

非公開の保管場所にはTeam以上のプランが必要です。

所有者の変更

所有者の変更にはTeamまたはLabが必要です。若手研究員が変更できるのは、自分の個人所有の品目だけです。

品目で所有者を変更を選びます。

  1. 品目を開き、所有者を変更を選びます。
  2. 移行先として、自分の在庫、グループ、共有(ラボ全体)、またはメンバーに引き渡すを選びます。
  3. メンバーに引き渡す場合は相手を選びます。数量を入力すれば一部を渡せ、空欄ならすべてを渡します。一部を渡すときは、新しい分の保管場所も選んでください。受け取る人がアクセスできる場所である必要があります。
  4. 所有者を変更を選びます。

所有者の変更はすべて監査ログに残ります。記録を読める人は、変更時点の所有形態によって決まります。個人の品目をラボへ渡すと、その変更はラボ全体に表示されますが、それ以前の個人履歴は前の所有者とPIだけが見られます。新しい所有者に引き継がれるのは共有履歴であり、前の所有者の非公開履歴ではありません。

品目の履歴を見られる人

監査ログやアクティビティも、品目と同じ所有権の考え方に従います。各記録は、その出来事に関係する人に表示されます。

活動の対象見られる人
ラボの共有品目・保管場所ラボの全員
グループの品目・保管場所・メンバー構成そのグループのメンバーとPI
個人の品目・非公開の保管場所本人とPI
ラボ管理:招待、役割変更、メンバー削除、設定PIのみ。ただし招待の承諾はラボ全体に表示

この表に加えて、次の2つの規則は常に適用されます。

  • 自分が行った操作は、品目の所有者にかかわらず、いつでも確認できます。グループを抜けても、自分の過去の操作が見えなくなることはありません。
  • PIはすべての記録を見られます。監査ログはラボの説明責任を支える記録です。責任者に一部が見えない状態では、その役割を果たせません。

使用量やコストのレポートにも同じ規則が適用されます。自分のグラフは自分が見られる活動から作られ、PIの数値は全体を含みます。同僚と合計が違う場合は、この表示範囲の違いによるもので、不具合ではありません。

実務上のおすすめ

ラボで共同購入したものは、基本的にラボの共有在庫にします。個人は、自分が責任を持つ検体や自分の実験用に分けた分注物など、実際に個人のものだけに使いましょう。すべてが個人所有だと、誰も保管場所を見つけられなくなります。

所有権は保管場所にも適用されます。棚や冷凍庫で同じ選択をする方法は保管場所を作成する、共有するラボのメンバーについてはチームを招待するをご覧ください。個人の保管場所はFreeでも利用できます。非公開の設定には有料プランが必要です。プラン比較で確認できます。

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